医薬品業界の現状はどのような状況ですか?
国内の医薬品市場は2011年には9兆円を超える規模となっており、世界の医薬品市場の中でもアメリカに次ぐ第2位の規模を維持し続けています。医薬品は大きく分けて、コンビニやドラッグストアで購入できる一般医薬品と、医師の処方なしには手に入れることのできない医療用医薬品のふたつに分類されます。双方を比較すると、医療用医薬品の規模が圧倒的に大きく、約9割を占めています。
医薬品業界は基本的に、景気の良し悪しや他の産業からも影響を受けにくい安定した産業ですが、現在大きな問題に悩まされています。それが「2010年問題」です。これは2010年前後に各国の製薬会社の主力商品の特許が一斉に切れてしまうというもので、そのことにより期限が切れた製品から順次、「ジェネリック医薬品」と呼ばれる安い値段で購入することができる後発薬の販売が開始されています。
このジェネリック医薬品への切り替えや値段の引き下げ、オリジナル商品のシェアの縮小で、製薬会社は利益の落ち込みという状況を避けられなくなっています。製薬会社の売上は一部の有力商品によって支えられている部分が大きいため、このような特許切れで起こる収益の減少による業界へのダメージが以前より懸念されてきていたのです。ただし現在はこの流れを上手くビジネスチャンスに変えようとする流れも出ており、製薬会社が自社製品の後発薬の販売に乗り出そうとする動きや、今後の後発薬の市場として注目されている新興国の企業買収なども行われています。
医薬品業界は、企業の統合や再編、買収が盛んに行われてきた業界です。様々な病気に悩む世界中の人たちが常に新しい医薬品の誕生を心待ちにしており、そのために日々新たな薬の開発が行われています。しかし大きな収益を生む新薬の開発には、多大な労力と長い時間、さらに膨大な費用が必要となります。2010年問題によって収益を確保するのが困難になる中、新薬の開発を続けていくために、企業は規模を拡大したり新たな市場を見出したりしていくなど、資金力、技術力をつけていくことが求められます。このような流れから、今後も国内外を問わず医薬品業界での買収や合併が繰り返されていくと考えられます。
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