薬剤師が未経験分野に転職する際には 、業務内容や勤務体制などの違いに気を付けましょう。薬剤師の転職先は、病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社、医薬品卸などが主な転職先になると思います。同じ業種間の転職でもその場のルール等に適応するまで時間がかかる事があります。未経験分野への転職となるとなおさらで、不慣れな業務の前に挫折してしまうことも少なくありません。薬剤師は、転職を決める前にそれぞれの業界の特徴を十分に確認しておくようにしましょう。
未経験分野への転職は情報収集が大事
未経験分野の職場へ転職するときには、研修体制の有無や、業務内容、就業時間等が自分の生活スタイル、性格に合っているかなどを、十分に確認しましょう。以下にそれぞれの転職で気を付けるべき点をご紹介しますので、転職の際の参考にしてください。
薬局薬剤師から病院薬剤師へ転職
薬局薬剤師から病院薬剤師へ転職する際に気を付けるポイントは、業務内容の差です。病院薬剤師の業務には、薬局薬剤師では行わない注射薬の調剤、医薬品の情報管理、入院患者とのコミュニケーション、医師や看護師といった医療スタッフと連携して行う業務などがあります。さらに病院とひと口にいっても、得意とする分野や、受け入れる患者の年齢層などによっても環境が大きく違うのです。そのため病院薬剤師へ転職する場合は、どんな病院でどうやって働きたいのかを具体的に考えることが大切です。
病院薬剤師からドラッグストアの薬剤師へ転職
病院薬剤師からドラッグストアの薬剤師に転職する場合には、勤務時間の違いに気を付けましょう。病院薬剤師の場合、診療を行っている時間、つまり8、9時頃から18時頃までが主な勤務時間となります。しかしドラッグストアの薬剤師の勤務時間は、9時や10時から22時と、病院薬剤師に比べ遅く長くなる傾向にあります。また日祝日もシフト制で勤務の場合が多く、固定でしっかり休みたいという人には不向きかもしれません。
未経験分野への転職は様々な環境の変化が伴います。しかしその環境変化を理解したうえで行動することで、薬剤師としてのスキルアップも可能です。なかなか希望に沿った転職先が見つからないと悩んでいる人は、転職サイトやキャリアカウンセラーを上手に利用し、転職を成功させましょう。